【私が保育士求人を探す理由】一般企業の「当たり前」が、保育士には「当たり前」じゃない?【中編】

前回は、保育士が日々感じている「これっておかしくない?」という、変な「保育園でのあたりまえ」なできごとをご紹介してきました。

今日も引き続き、よく保育園で話題になる「当たり前」についてご紹介いたします。

一般企業の「当たり前」が、保育士には「当たり前」じゃない
一般企業の「当たり前」が、保育士には「当たり前」じゃない

責任の重さと仕事量の多さ

どれだけ多くの仕事を任されたとしても、通常の勤務時間に終わることはありません。残業せざるを得ませんが、すべて「サービス残業」になります。

ただでさえ、シフト勤務のために毎日の勤務時間がコロコロ変わるうえに、サービス残業まで当たり前に求められます。

ある日は、早番で朝6時半に出勤していたにもかかわらず、長引いた会議が終わったのは午前1時でした。残業手当は、長引いた会議2時間分だけ、残りはもちろんサービス残業でした。

日中の保育はもちろんですが、保育士は意外なほどに雑務と事務仕事が多いものです。

事務仕事を片付けるために、どうにかその時間をつくりたいので、保育時間をズラすことも珍しくありません。

給食では、子どもに食べさせることがメインなので、慌ただしく食べることしかできません。ゆっくり食べていると、「早く食べて!」と文句が飛んでくることもありました。

子どもが午睡している時間に休憩したいところなのですが、連絡帳を書いたり、他の事務や雑務を片づけたりしなければなりません。そうなると、休憩を削る以外に仕事を終わらせる方法はないでしょう。

もちろん、「お茶を一口だけ飲みたい!」といいながら、削った休憩時間に書類作成をしたり、制作物を準備したりしていきます。

日中の保育士がホッとできるのが、トイレの時間なのですが、トイレに行きたいと思ってから数時間経っているころも珍しくなく、我慢のし過ぎで膀胱炎になる保育士が意外に多いものです。

これだけがんばっているのに、午睡の途中で子どもがうっかり目を覚ましてしまったら、事務仕事を放置してでも寝かしつけなければなりません。グズグズする子どもの横顔に「事務の時間を返せ~!」と心の中で叫んでも、行き場のないイライラだけが溜まってしまいます。

職場での「女性同士のトラブル」

人間関係によるストレスが大きいのも、保育士ならではの悩みですね。

とくに、保育園はほとんど女性しかいない職場環境なので、一度人間関係にトラブルが起こると、手を付けられなくなることも少なくありません。

もちろん、トラブルメーカーな女性もいることでしょう。何がそんなに気に食わないのかというくらい文句をつけて着たり、仕事上で必要なのでこちらから話しかけても無視したり、さらには必要な連絡をあえて回そうとしなかったりするなど、悪質な嫌がらせは数知れずといったところです。

男性保育士も多くなってきましたので、そこに男性の目が入ることで多少和らぐことはあるかもしれません。けれども、基本的には女性の職場であるため、陰湿ないじめが横行しているのです。

もちろん、どの保育園もそういうわけではないと思います。一方で、保育園という狭い世界では、トラブルがあっても逃げ場がなく、気持ちが内向きになってしまうこともあるのではないでしょうか。

メンタルクリニックのお世話になる人を見てみると、ここ数年で保育士が増えているのは、まさに「女性同士のトラブル」に巻き込まれているからでしょう。

もちろん、保育のことについても同様です。

元々「子どもが好き」だから保育士を目指したのに、心身が疲労しているため、保育の時間では子どもたちと遊ぶ元気がなく、せいぜいケガをしないように見守ることしかできません。

頭の中では子どもたちにしてあげたいことがいろいろあっても、実際には日々の保育ではそこまで気持ちが回らないことも少なくありません。

筆者

長野県で保育士をしています。

40代、まだまだ現役保育士として頑張ります!

まとめ

いかがでしたか?保育士でなくても、「これは聞いたことがある!」というものが多い人もいるのではないでしょうか?

次回も引き続き、保育士が悩む「これは困る!保育園での当たり前」エピソードをご紹介いたします。

【私が保育士求人を探す理由】一般企業の「当たり前」が、保育士には「当たり前」じゃない?【中編】

【私が保育士求人を探す理由】一般企業の「当たり前」が、保育士には「当たり前」じゃない?【前編】

保育士歴は15年、その中で何度「保育士を辞めてやる!」と思ったことでしょうか。「じゃあ、辞めればいいのに?」という方もいると思います。実は、保育士歴15年のなかで、転職を数回しているのです。

とはいえ、保育現場から離れたくなって、工場のラインで黙々と単純作業していた時期もありました。

工場で勤めていると、ちゃんと休憩時間があり、味がわかる昼食を食べることができました。もちろん、仕事が終わるのは時間通りで、もし残業しても手当がちゃんとつきました。

まさに、このことです!

保育士の仕事は、「休憩時間」、「昼食を食べる時間」、「時間通りに退社」、「残業手当」とはまったく無縁なのです。

今日は、保育士が直面している「一般企業ではありえない現実」をご紹介します。

一般企業の「当たり前」が、保育士には「当たり前」じゃない
一般企業の「当たり前」が、保育士には「当たり前」じゃない

「手取り10万円ちょっと」は本当だった…

ようやく国会でも問題視されたのが、国家資格なのに保育士の給料が低いのではないかということです。

北は札幌、南は沖縄、他にも大都市圏といわれる東京や愛知で保育士を経験してきたことから言えるのは、「全国どこでも給料が安い」という現実です。


ちなみに、最近有名になったニュースはこちら

保育士の給料が低い3つの理由 「元保父」の大学教授に聞いた

保育士の賃金が安いのは、制度がまだ整っていない段階にあるから、とのことだそう。でも保育士って、昔からある職業なんですよね。なぜ看護師さんや他の職業の待遇はちゃんと整備されているのに、私達だけ・・・と思ってしまいます。


新卒から札幌の保育園に6年間勤めましたが、昇給は年に1000円だけでした。結果として、6年間勤めても給料は13万円弱でした。これだと、「昇給制度あり」と言われても、実際の額を聞くまでは喜べない・・・という保育士さんが多いのも納得ですよね。

平均賃金が日本でもっとも低い沖縄では、臨時職員として勤め始めたときに手取りが12万円少々、そこから正職員として採用されることになり、手取りが18万円に上がりました。

とはいえ、このような保育園はとても珍しいのではないでしょうか。

最近では「人手不足」とよく言われていて、保育士のお給料が20万円オーバーということもよくあるようです。このまま、保育士の待遇改善が進めばいいなと思います。

手取りのお給料 VS 雇用の安定

愛知では、ある市に公立の保育士アルバイトとして勤めました。このときは手取りが24万円だったので、給料としては助かりましたが、契約が1か月おきになるため、雇用は不安定でした。

それなら安定して働けるようにと公務員になるように勧められたのですが、手取りが24万円から13万円に「ほぼ半減」してしまいます。生活を考えると、とてもやっていけないために、泣く泣く辞退せざるを得ませんでした。

それなら、日本でもっとも平均賃金が高い東京であれば、保育士の給料も高いだろうと期待に胸を膨らませて上京しました。しかし、現状としてはもっとも平均賃金が低い沖縄と比べても、それほど変わりませんでした。

ちなみに、沖縄で保育士になったのはキャリア6年目で、東京で保育士になったときにはキャリア13年目だったのにもかかわらず、この結果です。

平均賃金では大きな差がある東京と沖縄で、保育士の賃金がそれほど変わらない状況は、今でも疑いたくなってしまいます。

当然のことながら、キャリアを重ねることで、任される仕事量が増えます。

保育業界では、「残業する保育士こそやる気がある保育士」として評価される「恥ずかしい風習」が、全国どこでも一般的になっているのが現状です。


例えば、下記のように残業で悩んでいる保育士さんはたくさんいます。

ブラックな保育園?それとも保育業界の慣習?

このような「残業」や「残業代」について悩む保育士さんが多いので、「子育てしながら」「家庭と両立して」という働き方で保育士として働こう、と思う人が少なくなっているのではないかと思います。

実際同僚をみていても、小さい子をかかえながら保育士として働くのはかなり厳しい(祖父母などのサポートがないと無理)という状況です。


筆者

40代、まだまだ現役保育士として頑張ります!

まとめ

いかがでしたか?次回は引き続き、保育士が悩んでいる「保育士の職場環境のおかしい当たり前」をご紹介していきます。

【私が保育士求人を探す理由】一般企業の「当たり前」が、保育士には「当たり前」じゃない?【前編】